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食物アレルギーに正しい理解を 

2018年2月10日

岡崎市内の栗田洋子さんは昨年11月、食物アレルギーの普及・啓発活動に取り組んでいる功績が認められ、一般社団法人茗溪会による社会貢献活動功労者表彰「茗溪会賞」を受賞しました。
茗溪会は筑波大学とその前身校の同窓会組織。賞は社会のための草の根的な活動を全国から発掘してたたえる顕彰事業で、今年は4団体と4人が選ばれました。
栗田さんは、次女(21)の食物アレルギー体験を題材にして書いた絵本「ピーナッツアレルギーのさぁちゃん」(ポプラ社)を携え、約10年にわたって自費で全国各地に足を運び、理解を広めています。
アナフィラキシーという言葉が知られるようになったのはつい最近。2015年12月から施行された「アレルギー疾患対策基本法」では、正しい理解に努めることを国民の責務としていますが、「まだまだ認知度が低いのが現実」と栗田さん。じんましんや咳、嘔吐、呼吸困難など、食物アレルギーは命に関わることもあり、「患者は全国にいるのに、治療体制や認識は地域格差がある」とも話します。
「当事者や家族だけでなく、周りの人にも知ってもらうことが命を救うことにつながる」―。2014年の東北地方を第1歩に、全国47都道府県を回って役所や図書館、大学病院、学校を訪れ、読み聞かせなどに取り組んでいます。
知らない土地での移動やスケジュール調整は大変ですが、「耳を傾けてもらえることがパワーの源」。1人でも多くの人に伝えようと、労をいといません。正しい知識があれば患者の負担も減る。誰もが生きやすい社会を一途に願い、「ブレずにやってきた活動の必要性が認められ、今後の励みになりました」と受賞の喜びをかみしめます。


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